第1部 問題の所在
第1章 憲法の私人間効力論の再整理
はじめに──議論の端緒
第1節 私人間「効力」の違いと結論の違い
第2節 憲法の性格
第3節 憲法と一般条項の関係
小 括
第2章 民法の公序良俗論
はじめに
第1節 「公序良俗」条項の成立とその解釈
第2節 「公序良俗」の再構成と最高法規・憲法
小 括
第3章 国際私法の公序論
はじめに
第1節 国際私法学の公序論
(1)通説的見解/(2)公序条項の積極的活用論/(3)まとめ
第2節 国際私法学の公序論の憲法学からの疑問
小 括
第2部 理論的検討
第4章 ドイツ流伝統的第三者効力論
はじめに
第1節 無効力説
(1)学説/(2)批評
第2節 直接効力説
(1)学説/(2)批評
第3節 間接効力説
(1)学説/(2)判例/(3)批評
小 括
第5章 アメリカ的ステイト・アクション論
はじめに
第1節 伝統的ステイト・アクション理論
(1)公的機能の理論/(2)司法的執行理論/(3)州の介在の理論
第2節 ステイト・アクション理論の後退
(1)司法的執行理論及び公的機能の理論の衰退/(2)州の介在の理論の限定
第3節 ステイト・アクション理論の現在
(1)裁判手続・刑事関係/(2)公益団体/(3)政府の不作為その他
第4節 アメリカにおけるステイト・アクション理論の評価
第5節 日本でのステイト・アクション理論の提唱
(1)学説/(2)批評
小 括
第6章 日本における通説の形成
はじめに
第1節 宮沢俊義説ほか
第2節 芦部信喜説
第3節 批 評
小 括
第7章 現在の諸学説
はじめに
第1節 新無効力説的見解
(1)高橋和之説/(2)巻美矢紀説ほか/(3)批評
第2節 新直接効力説的見解
(1)藤井樹也説/(2)三並敏克説/(3)批評
第3節 新間接効力説的見解
(1)内野正幸説ほか/(2)阪本昌成説/(3)小山剛説ほか/(4)山本敬三説/
(5)批評
第4節 ステイト・アクション理論
(1)松井茂記説ほか/(2)批評
第5節 その他の見解
(1)木下智史説/(2)市川正人説/(3)松原光宏説/(4)棟居快行説/
(5)戸松秀典説/(6)中山茂樹説/(7)西村枝美説/(8)まとめ
小 括
第8章 憲法の私人間効力論の再検討
第1節 基本理解
第2節 本書の立場
第3節 批判に答えて
小 括
第3部 理論の具体的適用
第9章 法律行為と憲法の私人間効力
はじめに
第1節 「弱い権利」同士の場合
(1)経済的自由同士のとき/(2)憲法14条1項後段が列挙しない事由による差別
のとき/(3)そもそも憲法上の権利か疑わしいとき/(4)小括
第2節 「弱い権利」と「強い権利」の場合
(1)経済的自由と生命・身体・健康権に関するとき/(2)奴隷的拘束からの自由に
関するとき/(3)経済的自由と憲法14条1項後段列挙事由に基づく差別に関する
とき/(4)家族関係に関するとき/(5)経済的自由と精神的自由に関するとき/
(6)小括
第3節 「強い権利」同士の場合
(1)精神的自由同士のとき/(2)憲法14条1項後段列挙事由に基づく差別に関す
るとき/(3)小括
第4節 その他の場合──もしも「中程度の権利」という
概念があるとしたら
(1)労働基本権と経済的自由に関するとき/(2)労働基本権と精神的自由・
参政
権に関するとき/(3)憲法13条に関するとき/(4)その他
小 括
第10章 事実行為と憲法の私人間効力
はじめに
第1節 意見広告
第2節 謝罪広告
(1)謝罪広告事件/(2)長崎教師批判ビラ事件
第3節 名誉毀損・プライバシー侵害表現等の差止め
(1)北方ジャーナル事件──名誉毀損/(2)ノンフィクション『逆転』事件
など
──プライバシー侵害/ (3)『石に泳ぐ魚』事件──プライバシー侵害/
(4)その他の場合
第4節 名誉毀損・プライバシー侵害表現等に対する
損害賠償
(1)「疑惑の銃弾」事件──名誉毀損/(2)大原麗子事件──プライバシー
侵害/ (3)その他の場合
第5節 不法行為における逸失利益の性差別
(1)問題の所在/(2)問題の憲法学的解決
小 括
第11章 国際私法と憲法の私人間効力
はじめに
第1節 国内法・国際法の理論上の優劣
第2節 憲法と条約の関係についての日本国憲法解釈論
第3節 憲法解釈論としての各論的解答
(1)条約の違憲審査/(2)条約の国会承認
第4節 国際私法と憲法・条約の関係
小 括
第4部 理論の発展的検討
第12章 第三セクターと憲法の私人間効力論
はじめに
第1節 日本における第三セクター
第2節 第三セクターの公私混在的性格
第3節 第三セクターへの憲法的拘束
小 括
第13章 団体内部紛争と憲法の私人間効力論
はじめに
第1節 政党の内部自治
第2節 宗教団体の内部自治
(1)実体判断に踏み込んだ事例/(2)実体判断に踏み込まなかった事例/
(3)実体判断に踏み込まなかった事例における反対意思/(4)学説状況
第3節 結社の自律と構成員の自由
小 括
第14章 私立「大学の自治」と憲法の私人間効力論
はじめに
第1節 私立大学にとっての大学の自治
第2節 制度的保障論からの再検討
第3節 現行私立大学関連法の諸問題
小 括
結 語
事項索引
人名索引
判例索引
外国判例索引