目   次

 

 

本書について  大石忠生 ⅰ

はじめに ⅴ

 

 

第Ⅰ部 要件事実論の基本的問題

 

1章 民法は裁判規範か行為規範か ………………………………2

 1 問題の所在 2

 2 民法の規範性に関する学説 4

  ㈠ 裁判規範説 4

  ㈡ 行為規範説 5

 3 裁判規範説と行為規範説の違い 6

  ㈠ 契約の拘束力の根拠 7

   ⑴ 法規説/⑵ 非法規説

  ㈡ 権利既存の考え方 8

   ⑴ 伝統的な考え方

ア 山木戸克己氏/ イ 兼子一氏/ ウ ドイツの場合

   ⑵ 権利既存の考え方と証明責任規範の許容性

ア 松本博之氏/ イ 春日偉知郎氏/ ウ ドイツの場合

   ⑶ 感想的意見

  ㈢ 契約における附款の位置づけの問題 13

   ⑴ 抗弁説/⑵ 否認説/⑶ 両説の違いの根拠

  ㈣ 任意規定(補充規定)の解釈の問題 15

 4 民法は裁判規範である(行為規範説への法理的批判) 16

  ㈠ 法一般との混同 16

  ㈡ 末弘厳太郎氏 16

  ㈢ 穂積重遠氏 17

  ㈣ 兼子一氏 19

  ㈤ 川島武宜氏 20

  ㈥ まとめ 21

 5 日本民法典制定過程から見た裁判規範説 21

  ㈠ 日本民法典の制定経過 21

  ㈡ 梅謙次郎氏の見解 22

 6 「両規範説」への批判 23

 7 ドイツにおける裁判規範説,その批判とそれぞれの日本への影響 24

  ㈠ ドイツ民法の制定とヴィントシャイト氏 24

  ㈡ 牧野英一氏によるヴィントシャイト氏の評価 25

  ㈢ ヴィントシャイト氏の日本への影響 27

  ㈣ エールリッヒ『法社会学の基礎理論』による批判 28

  ㈤ エールリッヒ氏の日本への影響 29

   ⑴  末弘厳太郎氏「法窓閑話」/⑵ 川島武宜氏「労働法の特殊性と労働法学の課題」

  ㈥ 日本におけるその後 32

   ⑴ 学 界

   ⑵ 実務家

ア 岩松三郎氏/ イ 定塚孝司氏

 8 私の定義する「裁判規範としての民法」と「要件事実」,「主要事実」との関係 35

  ㈠ 私の定義 35

   ⑴ 裁判規範としての民法/⑵ 要件事実/⑶ 主要事実

  ㈡ 伊藤滋夫氏の見解 36

  ㈢ 並木茂氏の見解 38

 

2章 裁判規範としての民法と他の法源 …………………40

 1 民法(要件事実)は法源の一つ 40

 2 他の法源 40

  ㈠ 慣習法 40

  ㈡ 判例法 41

  ㈢ 条 理 41

  ㈣ 学 説 41

 

3章 要件事実と主要事実は同義か ………………………43

 1 要件事実論の混乱 43

 2 従来の考え方 43

  ㈠ 民法学者我妻栄氏 44

  ㈡ 民事訴訟法学者三ケ月章氏 45

 3 通 説 46

  ㈠ 倉田卓次氏 46

  ㈡ 山木戸克己氏 47

  ㈢ 青山善充氏 48

  ㈣ 奈良次郎氏 48

 4 『要件事実第一巻』の登場 48

  ㈠ 『要件事実第一巻』の見解 48

   1) 前半部分/(2) 中間部分/(3) 後半部分

  ㈡ 『要件事実第一巻』への反応 50

  ㈢ 『要件事実第一巻』前半部分,中間部分の問題点 50

   1) 議論の前提/(2) 前半部分,中間部分の問題点

  ㈣ 『要件事実第一巻』後半部分の問題点 54

  ㈤ 他の論者の議論 55

  ㈥ 私の結論 57

 5 ドイツ民法,その第1草案の考え方 57

  ㈠ ヴィントシャイト氏の『アクチオ論』 58

  ㈡ 実体法と訴訟法との分離,法規範と事実との分離 60

  ㈢ 要件事実と主要事実 61

 

第Ⅱ部 証明責任論の歴史

 

1章 ドイツの証明責任論 ………………………………………64

 1 ドイツ民法第1草案 64

 2 ドイツ民事訴訟法 65

  ㈠ ドイツ民事訴訟法における証明(事実の確定) 65

  ㈡ 裁判宣誓 66

 

2章 ドイツにおける裁判の歴史 ……………………………67

 1 ドイツ中世の刑事裁判における裁判宣誓 67

 2 ドイツ中世の民事裁判 68

 3 ドイツ中世の民事裁判における裁判宣誓 69

  ㈠ ドイツ中世の「良き古き法」とその批判 69

  ㈡ 裁判宣誓 70

 4 ドイツ普通法時代 72

  ㈠ 証拠中間判決 72

  ㈡ 裁判宣誓 72

 

3章 ドイツ民事訴訟法の自由心証主義と裁判宣誓 ……………………………74

 1 ドイツ民事訴訟法259 条(自由心証主義) 74

 2 裁判宣誓への疑問 76

 

4章 客観的証明責任論の登場 ………………………………78

 1 ローゼンベルク氏 78

  ㈠ 法規不適用原則 78

  ㈡ 規範説 80

 2 レオンハルト氏 81

 3 裁判宣誓から当事者尋問へ 81

 4 証明責任規範論の登場 82

 

5章 リラチォーンス・テクニック ………………………84

 

6章 わが国における証明責任論の歴史 …………………86

 1 ボワソナード民法(旧民法,明治23 年法律第28 号)証拠編12条 86

 2 明治23年法律第29号民事訴訟法 88

 3 現行民法典 90

 4 証明責任論の展開 91

  ㈠ 雉本朗造氏(ドイツ法学への転換) 91

   ⑴ 客観的評価/⑵ 雉本氏の真偽不明論と末川博氏の批判

  ㈡ 民事訴訟法学者,民事裁判実務家の説 95

  ㈢ 兼子一氏の規範説と実務 95

 5 証明責任論争 97

 6 『要件事実第一巻』の証明責任の分配基準 99

 7 証明責任論から要件事実論へ 100

 

第Ⅲ部 要件事実論の歴史

 

1章 要件事実論の誕生 ……………………………………… 104

 

2章 戦前,戦後の法曹養成制度 ………………………… 108

 1 高等文官試験司法科試験 108

 2 分離修習 109

 3 司法研究所(司法研修所の始まり) 109

 4 司法省司法研修所 110

 5 戦前の弁護士会における修習 111

 6 司法研修所=統一修習 111

 

3  法曹養成制度と司法修習(要件事実教育)を巡るエピソード ………………… 114

 

4章 要件事実の展開 ………………………………………… 118

 1 『民事訴訟における要件事実について()(民法総則)』の発行 118

 2 要件事実論の受け止め方 120

 3 『民事実務ノート』 122

 4 司法研修所民事教官室の議論の先鋭化とその後 123

 5 要件事実教育への批判 125

 

5章 『要件事実第一巻』の発行 ………………………126

 

第Ⅳ部 要件事実論が前提とするもの

 

1章 要件事実論の基本 ……………………………………… 130

 1 必要にして十分な理論 130

 2 「弁済しなかったこと」の意義 132

 

2章 請求の原因における権利主体の抽象性 ……… 133

 

3章 請求の原因における法律行為の抽象性 ……… 134

 

4章 パンデクテン法学の陥穽 …………………………… 135

 

5章 要件事実論と訴訟物 …………………………………… 136

 

6章 物権法定主義……………………………………………… 136

 1 民法175条 136

 2 物権的請求権 137

 3 判例法による物権 138

 

7章 債権法定主義(?) …………………………………… 139

 1 典型契約と法定債権 139

 2 典型契約(「売買型」と「貸借型」) 139

  ㈠ 売買型の期限の主張 140

  ㈡ 売買型の代金の主張 140

  ㈢ 貸借型の期限の主張 141

  ㈣ 貸借型で期限の定めがなかったとき 141

 3 法定債権 142

 4 非典型契約と債権法定主義(?) 142

 

8章 権利について……………………………………………… 143

 1 権利の発生 143

 2 権利の永続性 144

 3 占有について 145

 

第Ⅴ部 私の民事裁判過程論

(判決三段論法による判決の論理)

 

1章 判決三段論法とは ……………………………………… 148

 

2章 判決三段論法の陥穽 ………………………………148

 

3章 アリストテレスの三段論法と判決三段論法 ……… 151

 1 定言的三段論法 151

 2 仮言的三段論法 151

 3 定言的三段論法の説 152

  ㈠ ローゼンベルク氏 152

  ㈡ 加藤一郎氏 152

  ㈢ 中野貞一郎氏 152

 4 仮言的三段論法の説 152

 5 判決三段論法の適用 153

 

4章 民事裁判過程論 ……………………………………154

 

 

あとがき 157

本書の刊行まで  坂本由喜子 159

文献一覧 165