あとがき

 

 

 

 群馬弁護士会は、平成28年度関東十県会夏期研究会を担当し、平成28年8 月27日、群馬県高崎市のホテルメトロポリタン高崎において、無事に夏期研究会を開催することができました。
 関東十県会は、東京三会を除く東京高等裁判所管内の10弁護士会を以て組織される弁護士会の団体ですが、その目的は各弁護士会間の連絡及び弁護士会所属会員相互の協力親睦のほか会員の研修があり、昭和43年から定期的に夏期研究会を開催して会員の研修に努めています。夏期研究会は、例年、各弁護士会が順番で担当して開催されており、平成28年度は群馬弁護士会が担当でした。
 当会では、平成28年度夏期研究会の研究テーマを「証拠収集の現状と民事訴訟の未来」と選定し、研究成果として証拠収集の手引書『立証の実務──証拠収集とその活用の手引〔改訂版〕』を出版する一方で、研究会当日は一橋大学大学院国際企業戦略研究科小林秀之教授の基調講演及び同教授を交えたパネルディスカッションという学術的な企画を準備しました。本書は、この28年度夏期研究会の企画がきっかけで誕生した成果物と言えます。
 夏期研究会を開催するに当たり当会では準備委員会を立ち上げ準備に遺漏無きよう努めましたが、研究会自体の企画については同委員会の吉野晶会員や後藤充隆会員などが中心となって準備を進めて頂きました。特に、後藤会員には小林教授の講演とパネルディスカッションの論点との調整や確認など研究会全般にわたり深く関わって頂きました。同会員のご労苦がなかったら今回の夏期研究会は全く別の内容になっていたことでしょう。また、上智大学法科大学院教授でもある原強会員にはパネルディスカッションのコーディネーター役をお引き受け頂くなど研究会全般にわたり重要な役割を果たして頂きました。
パネリストから貴重なご意見を沢山頂戴できたのは原会員の功績と言えます。
 当会は、平成28年度夏期研究会の開催を通じて、『立証の実務──証拠収集とその活用の手引〔改訂版〕』と『証拠収集の現状と民事訴訟の未来』という2 冊の書籍を出版することができました。一見すると対極的な2 冊ですが、証拠収集についての弁護士の関心と苦労がそこに現れていると言ってもいいかもしれません。証拠収集は裁判手続に関わる我々弁護士にとって永遠のテーマとも言えます。立証活動の出来映えによって裁判の帰趨が決まるにもかかわらず、証拠収集がままならないのが現実です。「どのような証拠があるか」「その証拠をどのように収集するか」ということを始終考えているのが弁護士という職業の特徴であり責務でもあります。本書が、『立証の実務──証拠収集とその活用の手引〔改訂版〕』共々、証拠収集に関わる方々の参考になることを期待します。
 結びに、本書を出版するにあたり、多大なご苦労を頂いた悠々社をはじめ関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 

 平成29年2 月


群馬弁護士会関東十県会 
夏期研究会準備委員会 
委員長 石原 栄一 

 

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